方丈記(全) 鴨 長明 / 武田友宏=編
ビギナーズ・クラッシック 日本の古典
行く河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。
淀みに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例なし。
世の中にある、人と栖と、またかくのごとし
この序章の部分は聞いたことがあるような気がします。
20代で 大地震 飢饉 火災 自然災害などの天変地異を体験し戦乱の最中に生き、私的には一族の権力争いに巻き込まれ父の跡目を継ぐことができなかったことや結婚に失敗したこと、等々、挫折続きだったようです。方丈記に貫かれる長明のその無常観に触れてみるのも良いかもしれない。