katatumuriのブログ

!カタツムリ そろそろ登れ 富士の山

村野四朗 「鹿」

中学だったか?現代国語の時間でいくつかの作品(詩)のなかでどれが一番好きか?という先生の質問に、ひとりだけ(自分)

 

村野四朗の「鹿」を選んで、先生に「へえ~」と言われ、やっぱり自分は人とは違って変わってるのか?と少しだけ不安になった事をついさっき思い出しました。

^-^;

 

 

村野四朗詩 「 鹿 」

 

 鹿は 森のはずれの

 夕日の中に じっと立っていた

 彼は知っていた

 小さな額が狙(ねら)われているのを

 けれども 彼に

 どうすることが出来ただろう

 彼は すんなり立って

 村の方を見ていた

 生きる時間が黄金のように光る

 彼の棲家(すみか)である

 大きい森の夜を背景にして