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電子書籍 死刑囚の記録

死刑囚の記録

著者:加賀乙彦

 

私とのあいだでは「おれのような悪人が死刑になるのは当然です」と胸を張っている当人が、家族との面会や書信では、生への熱烈な希望を述べているのだった。

 

自分がその体でその手で頭で精神で 殺めた 被害者も、同じように生への熱烈な希望を持って生きていたことを少しでもかんがみることはあるのだろうか?

死刑囚が神・仏・信仰に目覚めてその罪を悔い改め、更生したとしても死んだものは生き返らないし、時間は元に戻らないし、罪が消えて無くなるわけでもなく?、ただただ矛盾と混沌と深い悲しみと虚しさが残骸のように時とともに在り続けるだけだ。

加害者の罪・・・死んでしまえば無くなるものだろうか?